はなむけの言葉

1人、また1人と数年を共に過ごした後輩が研究室の机を片付けて去っていく。
「お世話になりました。ありがとうございました。」なんて言ってもらえると、泣きそうになってしまうね。泣きはしないけど。涙などとっくに枯れ果てたわ。ぐはは。
私ときたら、「事件、事故、病気に気をつけるように云々」などと上京する息子を見送る父親のような言葉をかけてしまった。
正直、優秀すぎてそれ以外に心配することがない。

感謝してくれる人とか、私を高く買ってくれる人とか、そうやって自分を盛り上げてくれる人がいることが、またありがたかったりするのです。だったら、「こちらこそ、ありがとう」って言えばよかった。