司会か余興か

中学生の頃からの友人より結婚式披露宴の招待状。予定外妊娠ということらしい。予定外妊娠による結婚というのを煙たがる向きもあるが、こういった事件は、元々結婚する予定だった故の気の緩みから発生するわけであって、いいんじゃん、いいじゃん、なんてことを考えていたら、彼から連絡があって「司会と余興のどっちがいい」なんてことを言うので、やっぱりよくないよ、そういうの。

新知を結ぶは、旧好を敦くするに如かず。「せめて、せめて司会にしておくんなまし」と告げると、「一応承るが、最終的に余興を頼むことになるかも知れぬ」なんて言うのであって、どうやら選択権は無いのである。

余興。余興だったらどうしようかな。マニアックモノマネシリーズでも披露しようかしら。歌舞伎「夕霧名残の正月」で坂田藤十郎演じる伊左衛門が、中村雀右衛門演じる夕霧に夢の中で声をかけられたシーンのマネ、無理矢理飼い主にジョギングにつき合わされてしまった犬のマネ、大学の食堂で窓口で注文を叫び続けるおばちゃんのマネ、などは自分で言うのも何だが絶品である。