ご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
いつも読んでくださってありがとうございます。去年よりは頻繁に更新したいと思います。5回に1回くらい笑っていただければ(目標低っ!)、こんなに嬉しいことはありません。
本年度もよろしくお願いいたします。

さて、久々にゆったりとした気分で正月を迎えております。31、1とほとんど外出もせず、どっさり机に積み上げられた本たちを1冊ずつ読んでいました。ゆっくり本が読めるって幸せです。

正月の朝の東京をドライブするのは気持ちがいい。澄み切った空に東京タワーが映える。レインボーブリッジからは、穏やかな東京湾が見渡せる。これで、助手席に皆藤愛子(あるいは似た女性)がいれば最高だが、実際には我が家のいびきソリストである父が眠気をこらえながらリズミカルに頭を上下に振っている。後部座席では、最近お笑い番組以外に全く興味を示さなくなってしまった姉と、正月しか実家に顔を見せない従兄弟にいらつく母が、箱根駅伝を見ながら一喜一憂している。

姉の出身校は、毎年1区2区では出遅れるが5区あたりでは地力で上位に迫ってくる。それにも関わらず、母は2区で他校の留学生ランナーが快走を見せただけで、「ずるい」「今年はもうダメだ」とあきらめムードを漂わせている。毎年のことだが。

父の実家へ着くと、久々に会った祖母が会うなり、「そのメガネ似合うねー」と言うので、「いやぁ、そんなこと言ってくれる人ははじめてです。あはは。」と謙遜したら、「ただ、その髪型は似合わん。がはは。」とばっさり切り捨てられる。相変わらず面白い人。

さっき読み終わったカート・ヴォネガットというSF作家の遺作となるエッセイ「国のない男」にこう書いてあった。

みなさんにもひとつお願いしておこう。幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい。叫ぶなり、つぶやくなり、考えるなりしてほしい。「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだていうんだ」と。

要するに、いい1日だったのです。

国のない男

国のない男