ハーフマラソンに出てみたが

鴻巣合併記念タオル

朝5:30起きで埼玉県鴻巣市へ。どういうわけかエントリーしてしまった第24回鴻巣パンジーラソンに参加するためである。結局、2週間前に5キロ走った以外に何もしていないという練習不足、加えて前日の飲酒、それに伴う睡眠不足と、いわゆるベストコンディションである。

寝巻きとして着たジャージのまま家を出て、電車に乗り会場に着いた。そこで配られたバナナなどを貪り食い、エネルギーを蓄える。みんなウォームアップだか何だか分からんが、えっさほいさと走っている。私はなけなしのエネルギーを失ってしまいそうなので、あまり走らないでおいた。いわゆる軽めの調整である。

ジャージの長ズボンと、昨日ユニクロで購入したスポーツ用のTシャツを着て、「完走を目指す人」と書かれたプラカードを持った人のところに並ぶ。ジャージの長ズボンというのは、よほど長距離走には向いていないのか、あまり見当たらなかった。そうか。もし完走できなかったら、ズボンのせいにすればいいのだ。いわゆる逃げ道である。

気がつくとスタートである。果たして無事戻ってこられるであろうか。何せ5キロ以上走ったことがないものだから、少々不安である。以前、マラソンの解説者が、走っているときの周りの景色も気分転換になって云々、などと言っていたが、周りにあるのは畑かビニールハウスくらいのものである。たまに酒屋などが見えると、いつものクセで外から品揃えをチェックしようと覗いてしまった。いわゆる条件反射である。

最初の5キロは28分40秒。このペースなら、2時間ちょうどぐらいのタイムが出そうだが、ここからは未知の距離。それでもペースは落ちるどころが上がり、10キロは56分30秒。ここまではすこぶる順調に来たが、ここからがつらい。とにかく足が重い。痛い。みるみるペースが落ち、おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん、年齢不詳の人などなどが私の隣をビュッと抜いていく。情けないことである。ふらふらになりながら、幼稚園の前を過ぎようとすると、沿道の園児に、「歩いちゃだめー」、と吼えられりもした。一応、私の中では走っていた。いわゆる解釈の違いである。

ふらふらになりながらも、なんとかスタートした競技場が見えてきた。この安堵感。最後くらいばしっと走ろうと、最後の力を振り絞り競技場へ突入。よーし、ゴールだぁ、と思ったが後トラック1週半もある。いわゆるぬか喜びである。

なんとかゴールへ辿り着いた。フルマラソンのようなタイムである。疲れきって芝生に寝転がった。足が痛すぎる。ひとしきり休んだところで、完走記録証をもらいにいった。お話にならない順位だったが、キリ番ということで鴻巣合併記念タオルをいただいた。これは、いわゆる何だろう。