屋上にて


空がやたら撮ってくれと言っているような気がする日があって、慌てて屋上に向かって一人写真を撮りながら空を独り占めしている気分に浸っていると、次から次へと人がやってきて写真を撮っている。どうやら私だけに言っているわけではないみたい。でも最初にあんたの囁きに気づいたのは俺だぜーって。