1日目 ウィーン到着

2008/3/11 晴れ
出発の日。世田谷の自宅から成田空港へ行き、オーストリア航空で最初の目的地であるウィーンに向かう。


旅に出る前に片付けなければいけない仕事があって、結局2時間睡眠で出発の朝を迎えた。慌しく準備をして家を出たのだが、これが25年住んだ我が家との最後の別れであった。リハウスガール気分で、築40年以上の古びた建築物に一礼して駅へと向かった。


オーストリア航空のチェックインカウンターは人で溢れていた。しばらく並んでいると、係りのおねえさんが自動チェックインしてくれるというのでお任せしたら、通路側は空いてなかったので窓側にしておきました、というので窓側になった。


オーストリア航空のフライトアテンダントは赤の上下に赤いストッキング、赤い靴、赤いカットソー。赤尽くし。牛が乗っていたら大変なことになりそうだなあ、などとどうでもよい心配をしてしまう。


機内ではウィーン物語という本を熟読した。この本はウィーンの歴史を知るにはなかなかよいと思った。観光ガイドには載ってない興味深い話がたくさん書いてあった。

ウィーン物語 (講談社学術文庫)

ウィーン物語 (講談社学術文庫)


11時間45分のフライトが終わりようやくシュベヒャート空港に着いた。尻痛い。



ウィーン市内へ行くため、Sバーンの乗り場へ向かう。ホームに続く階段を下りている最中、一人の青年(超美形!)に呼び止められる。乗り物乗り放題24時間チケット買ったけど、僕は今からドイツへ帰るし、もういらないのでこれあげるよ的なことを言っていたので、快く受け取った。明日の昼まで使えるのです。ありがたや。彼は出世する。多分。そしてモテる。絶対。


空港から20分。Rennweg駅に着く。ホテル(ARTIS)までの道は簡単だった。トラムの線路沿いにあるので見つけやすい。荷物を置いて、さっそくトラムに乗って街へ出た。まだ夕刻5時過ぎだった。


まずオペラ座を眺めた後、ウィーンのシンボルであるシュテファン寺院へ向かった。これがとにかく大きい。中に入ると、これまた驚くほど天井が高い。いや、すごいのを作ったもんだなぁと口をあんぐりとさせていた。広角レンズでもないと写真には収めきれない。


のどが渇いたので、カフェ・ハヴェルカへ。この日(火曜日)は残念ながら定休日だったので、後日行くことにする。


そうこうするうちに日もすっかり落ちたが、ウィーン中心部はまだまだこれからという感じの人通りの多さ。このあたりは夜に出歩いても問題なさそうである。日本人もたくさんいたが、世界中から観光客が集まっているようだった。


夕食は適当に済まそうと思い、屋台でホットドックを買って食べた。でかいだけで、あまり美味しいものではなかった。ドイツなんかだとどこで食べても結構旨いんだけどな。


ホテル近くに戻ったのは7時過ぎ。近くのスーパーはすでに閉まっていた。仕方なくRennweg駅に向かい、ピザ屋で水とビールを買ってホテルに戻った。風呂上りにビールを飲んだ。冷やしておくのを忘れていた。


明日の予定を決めたいが、眠いので寝る。