ある男のバレンタイン前夜

午前0時少し前、携帯に見知らぬ番号からの不在着信。しかも2回も。これは何か重要な連絡に違いない。
ひょっとして、女性からの「明日ちょっとお話があるので会ってくれませんか」的なお誘いの電話かも、きっとそうに違いない、春が来たわっしょい、と思いすぐにかけ直す。
「もしもし」

完全に男の声。

「やっとニート脱出したよ」



お、おめでとう。