世の中はヒントで溢れている
爆笑問題の太田光は、ラジオ等を聞いていると常にいろんなことを考えている人だという印象を受ける。(たまに暴走気味だが)読書量も半端じゃないようだ。
そんな太田光は三三七拍子というエッセイの中で、ニュートンが木から落ちたリンゴを見て万有引力を発見したという話を引き合いに出し、こんなことを言っている。
この世の中にある物、起きる事の全てが、何かの答えを導き出す為のヒントでもあるような気がしてならない。自分自身も含めて、世の中は、何かのヒントが集まって創られているのではないだろうか。
一方、市川浩は<身>の構造という本の中で、夢を見ているときに起こる不思議な経験についてこんなことを言っている。
Aさんがいつのまに間にかBさんになったり、場面AがBに変わるという場合は、AとBの間に何か共通性がある。ささいな部分的共通性が導きの糸になって変化する。
市川はこのような変化を癒合的同一化と呼び、これが新発見とか新しいアイデアへの道を開くのだという。
全ての物事の間に部分的共通性を見出せるとすれば、世の中は確かにヒントの集まりかもしれない。
さらに、先日読んでいたアルケミストという小説の中には、こんなセリフが出てくる。
本のページのどこを開けても、人の手のひらを見ても、一枚のカードをあけても、鳥の飛ぶのを見ても……そこで観察されたものが何であろうと、人はその瞬間、自分の体験しているものとの関連を見つけることができる。
何かを解ろうという状態を続けている人は、常に自分の問いとの関連を捜し求めている。そんな人にとって、世の中はヒントのかたまりに見えるのかもしれない。
中学生の頃、生きるヒントという本が流行ったので、買って読んでみたが何の記憶にも残っていない。何も考えてなかったのね。きっと。
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