予算オーバー
週末だ。わーい。といった感じで、少しゆっくりできそうな週末に読む本を探そ、探そ、と吉祥寺の啓文堂書店に駆け込む。ちらっと財布ん中覗いたら、夏目先生1枚だけど、まぁいいか。世の中、金が全てじゃねぇって最近では言うみたいだし。
早速、文芸書コーナーで町田康の「東京飄然」の書き出しに目が留まる。
旅に出たくなった。なぜか。理由などない。風に誘われ花に誘われ、一壺を携えて飄然と歩いてみたくなったのだ。
こりゃあ、徒然草の第一段に勝るとも劣らぬ名文、週末に散歩ついでに読むには丁度良いじゃないの。えーと、いくらだろ。1890円っていうことは悩む間もなく予算オーバー。
- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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気を取り直して、文庫コーナー。文庫っつーのは安いって相場が決まってますしな。ここで目に留まったのは、新渡戸稲造の「自警録」。
われわれの最も意を注ぐべき心掛は平常毎日の言行‐言行と言わんよりは心の持ち方、精神の態度である。
そういや、最近くだらーんことしか書いてないし、ここは一つ精神の態度を改めようかしら、そうしましょ。えーと、いくらだろ。1100円っていうことは、ええと、ええと、やっぱり予算オーバー。
- 作者: 新渡戸稲造
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1982/08/06
- メディア: 文庫
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貨幣経済というのは困ったもので、どうしても千円札一枚では2890円の買い物はできないらしいのである。仕方なく、お金を出してくれる機械で野口先生を数枚増やし、再び本屋に戻り本を購入。
帰宅すると、週末、釧路に出張せよとのメール。うわーん。
数時間後、千葉に変更ですとのメール。うわーい。