エンゲージリング

男2人、エンゲージリングを見るため銀座の高級宝石店に迷い込んだ。


これは、私がとうとう男と結婚する道を選んでしまった、というわけではなく、連れの友人男性が結婚を決めたという事情によることを念のため一言申し添えておく。


地下1階にエンゲージリング、2階にマリッジリングがあるという。結婚するときはリングが2つ要るなんて!恥ずかしながら知らなかった。これは常識なんでしょうか。


地下1階に降りていくと、後ろから忍び寄る影1つ。案の定、女性店員にマークされ、男二人はダイヤモンドの並んだショーケースの前に並ばされ、「アタシがダイヤのイロハを教えてやってもいいわ」といった内容のことを50倍くらい丁寧に言うので、「おねげぇしますだぁ。おいら週刊ダイヤモンドなら分かるんだけども。」と懇願し、店員に説明を受けることになった。


店員の説明によれば、光に当てなくても輝くのがいいダイヤモンドである(それはカットの技術による)、ダイヤモンドは4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)で評価される、いいダイヤモンドは代々受け継いでいけるので資産と思うとよい、エンゲージリングは決して値段ではない。


値段ではない、って言われても、見た目ではちっとも違わないのに、やはり4Cとやらによって値段に差があるわけで、一体どれを選んだらよいというのか。
残念ながら私の給料の3ヶ月分では1番安いのも買えないのだけれど。