忘年会に関する妄想

他人の忘年会が気になる。
特に、会社の部署単位とかで行なわれる忘年会の余興が気になる。
気になって仕事がはかどらない。


私の想像では、余興の担当は入社1、2年の若手社員だ。
ある日、新入社員である私がデスクで仕事をしていると、課長がやってきてこう言うのだ。
課長「忘年会の芸、君の担当だって知ってるよね?」
私「えっ、私の担当ですか?」
課長「山崎君と君と若手2人が担当だよ。昔からの習慣だからさ、ははっ。よろしく頼むよ!」


山崎は私より1年先輩である。すぐに山崎に相談を持ちかけた。
山崎「ウチでは、毎年若手がその年に流行ったお笑い芸人のマネごとをやるんだよねー。」
私「はぁ。そうですか。。。」
山崎「で、お前は何やるの?」
私「うーん。。。武勇伝ですかねぇ。。。」
山崎「あー、それ俺がやろうと思ってたの。他のにしてよ。」
私「ああ、そうでしたか。。(くそっ。とられた!)」
山崎「やっぱり、今年、HGやらないのはまずいんじゃないの?先輩命令。お前HGやれよ。」
私「えー。。。。」


私は泣きたい気持ちになった。密かに思いを寄せている向かいのデスクのさゆり先輩にHG姿を見せなくてはならないなんて。。。


だが落ち込んでばかりもいられない。こうなったら完璧なHGになりきるしかない。中途半端はダメだ。早速、バク天を録画し、繰り返し繰り返し「フォー」の動作解析を行なう。脇の開き、手首のひねり、指先の張り、膝の角度、腰の振り、「フォー」を形作る全ての要素について睡眠も忘れて研究を重ねた。そうして、とうとう完璧な「フォー」をマスターしたのだ。


この完成度の高さなら、きっとさゆり先輩にも受け入れてもらえる。私はほっと胸をなでおろした。本番まで後3日である。後は、衣装だ。衣装を揃えなければ!!


続く。。。。。(かもね。)


宴会の場でのHGがセクハラにあたらないかどうかが、さらに気になるところではあるが。
ついでに言えば、武勇伝は1人でできるのだろうか。