essay

友人のこと

彼は頭脳明晰で、誰よりも頭の回転が速かったが、決してそれを鼻にかけることなく、穏やかで優しい性格で、周囲の仲間を大切にし、かと言って群れ過ぎず、自分の生きる道を独自で切り開いていく男だった。当然のように、そんな彼には多くの人が惹きつけられ…

給料日に思い出したこと

小学校6年生のときだった。塾帰りの南新宿駅で友人のK君が、こんな話をした。 「将来、頭で思ったことが瞬時に相手に伝わるようにな機械が開発されて、電話とかいらなくなるんだって」 私は、へぇーそうなんだ、と興味の無いそぶりをしつつ内心どきどきして…

就職活動

就職活動のため吉祥寺へ。 駅前のSTONEでいつもの焼きサンドイッチをたいらげてからネクタイを締め、バスに揺られて某所へ向かった。やる気はかなりあるのですが、今年2日目の就職活動です。 私は自分でもひどいなと思うくらい就職活動が嫌いで、これは別に…

マセソンの謎

私が好んで飲むウィスキーにグレンモーレンジというのがある。スコットランドでは最も飲まれているシングルモルトウイスキーだ。ウィリアム・マセソン(1805-1862)が、このグレンモーレンジの蒸留所を創業したのは、今から164年前、1843年のことである。私の…

注意深いということ

何となく、「注意深い」という言葉が頭のかたすみに引っかかっていて、こんな文章を書き始めた次第です。自分でじっくり時間をかけて書いた文章を後で読み返して、とんでもなくひどい間違いを見つけることがあり、そんなとき、自分は思ったより注意深くない…

病院というところ

ダ・ヴィンチで「元気になる要素が見当たらない」と病院を評していたのは一青窈だったか(間違ってたらごめんなさい)。先日亡くなった祖父の病室もまさにそんな感じで、生きる希望なんて言葉からはほど遠く、もはや声も発せなく、食事も摂れなくなったお爺…

ハナミズキ

私は、ウィスキーの次くらいに一青窈が好きなのだが、特にハナミズキという曲が一番気に入っている。ちなみにハナミズキは日本酒の次に好きだ。 ハナミズキの歌詞の中に、君と好きな人が百年続くといいな、みたいな歌詞があるせいで、最近ではこの曲が結婚式…

オリンピック雑感

トリノオリンピックを見ていて気になったことベスト10。 加藤条治がやや中村獅童似 安藤美姫と岡崎朋美だったら、断然、岡崎朋美 岡崎朋美は長野のときより美しさを増している モーグルとハーフパイプは自分でそこそこ採点できる(気がしてくる) スピードスケ…

語彙論

このところ新渡戸稲造の著作を読んでます。敢為、狭隘、通暁、截然、などなど、これまで見かけたこともない言葉が頻出するので、時折字引をしながらの読書です。たかだか100年しか経ってないというのに、現代は語彙が貧弱になってしまったなぁと思うわけです…

棋風と作風

棋風という言葉がある。またしても将棋の話。将棋を指すときのスタイルのことである。 現在実施中の「冬のうだつよ上がれ」フェアの一環で先日、羽生善治九段の著作を読み、不貞寝をしてしまったことを書き留めたばかりである。羽生王将は現在行なわれている…

うだつを上げる

昨年が一向にうだつのあがらぬ1年であったことは、迂闊にも先日の日記で公表してしまったわけであります。であるからして今年こそは、うだつを一ミリでも二ミリでも上げて行くために、手段を講じるぞ、と決心。あるある大辞典を見ながら茶を啜っていては駄目…

今年の目標

2006年が始まって、どうも調子が出ないと思ったら今年の目標を立てていないことに気がついた。きっと、このせいだ。間違いない。さもありなん。 目標は具体的に。ちょっとした罰ゲームを添えて。 今年の目標 知的体力の向上 10時間ぐらいぶっ続けで考える。…

車内ワークにおける能動的監視

電車に乗ってまでノートPCを開いて仕事をしなければならないのは悲しい状況だが、やけに仕事が捗るのでクセになる。 周囲の人には、「あ、この人忙しいんだな。こんなところで仕事して。」と思われているはずなので、手を動かさざるを得ない。もし、キーボー…

忘年会に関する妄想

他人の忘年会が気になる。 特に、会社の部署単位とかで行なわれる忘年会の余興が気になる。 気になって仕事がはかどらない。 私の想像では、余興の担当は入社1、2年の若手社員だ。 ある日、新入社員である私がデスクで仕事をしていると、課長がやってきて…