うだつを上げる

昨年が一向にうだつのあがらぬ1年であったことは、迂闊にも先日の日記で公表してしまったわけであります。であるからして今年こそは、うだつを一ミリでも二ミリでも上げて行くために、手段を講じるぞ、と決心。あるある大辞典を見ながら茶を啜っていては駄目だ。と、粗茶を一気に流し込み、将棋界でうだつを上げまくっている羽生善治先生の書「決断力」を手に取る。羽生善治先生と言えば、23歳で名人位についた言わば天才なのであって、私のように二十代半ばを過ぎうだつの上がらぬような人間が読む価値のあることなど書いてあるはずもない。いや、そう決めてかかっているから駄目なのであって、ここは一つじっくりと耳を傾けてみようと相成ったわけである。


以下は、才能についての羽生善治先生の言葉である。

以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。

何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。


また、当たり前のことを、、等と軽んじそうになった自分に心の中で平手打ち2発。私はかなりの継続力があると自負しているところがある。かなりでは駄目なのだ。かなりではうだつは上がらないのだ。


かなりで駄目なら何なら良いのか。ぴったりの形容詞が思いつかない私のうだつの雲行きは今年も怪しいのだろうか。とりあえず不貞寝。

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)