その街の今は

勤めていた会社が倒産し、喫茶店でアルバイトをしながら暮らしている女性の話。彼女には、昔の写真、特に自分の住む昔の大阪の写真を見るという趣味がある。だけど、なぜそれが好きなのか自分でもよく分からない。そんな彼女に「嫌いじゃない」男性が現れて、付き合ってるようなそうでもないような感じになる。
何とも言えない、もやっとした感じを伝えるのがうまいし、状況が浮かんでくるような関西弁の会話が読んでいて気持ちいい。いい小説だと思う。

その街の今は

その街の今は

昔の東京の写真を見た。昔と言ってもたかだか20年前。その頃の新宿が、こんな感じだったとは。しょっちゅうファミコンのソフト買いに行ってたはずなのに覚えてないな。
東京 -昭和の記憶-
http://dagashi.org/tokyo/