2007-01-01から1年間の記事一覧

千鳥ヶ淵

久しぶりの更新。元気で生きてます。 今年も千鳥ヶ淵の夜桜を見てきました。 雨上がりの冷たい空気に、光に照らされぼんやりと浮かぶ桜がよく映えていました。それにしてもカップルだらけだねー、なんて男友達と二人で話をしながら歩いていたら、「実は3日…

マセソンの謎

私が好んで飲むウィスキーにグレンモーレンジというのがある。スコットランドでは最も飲まれているシングルモルトウイスキーだ。ウィリアム・マセソン(1805-1862)が、このグレンモーレンジの蒸留所を創業したのは、今から164年前、1843年のことである。私の…

安藤裕子の件

先日、安藤裕子の新譜を購入して以来、すっかりファンになってしまった私は、勢い余って6月9日のZeppTokyoで行われるライブのチケットを2枚購入したわけであります。一体、誰と行くことになるのか、はたまた1人で行くことになるのか、いや、やはりこの安藤裕…

サッポロ生のCM

西田敏行と劇団ひとりのビールのCMがすごくいい。特に、「ホッケ終わりました」篇は何回見ても可笑しい。死ぬほど美味いホッケ焼きを注文し、あっさり終わったと断られた瞬間のあっけにとられた西田敏行の表情が最高です。そして、ビールをごくごくと飲んで…

湯川潮音・安藤裕子

才能溢れる女性アーティストが多過ぎて、一体誰に肩入れしてよいやら。 潮音という素敵な名前の持ち主は、一瞬で聞き惚れてしまうような素敵な声の持ち主で、安藤裕子さんというごく普通の名前の持ち主は、近年稀に見るソングライティングのセンスの持ち主。…

雪沼とその周辺

雪沼という町で暮らす、ごく普通の人々を描いた作品。七作の短編から構成される。閉鎖寸前のボウリング場の主人、小さな商店街のレコード店の店主、など雪沼の町に腰を落ち着け、地に足をつけ働いてきた人々の、1場面を切り取っている。おおよそ小説において…

ねにもつタイプ

翻訳家、岸本佐知子の2作目のエッセイ集。前作*1より妄想がパワーアップしている。 なぜ放火魔の犯行の理由はいつも「むしゃくしゃして」なのか、コアラの鼻の材質は何なのか、なぜちょんまげのような変な髪形を皆が受け入れているのか、など相変わらずのキ…

告白

河内十人斬り、という実際に起きた事件をモチーフにした小説。事件の犯人である城戸熊太郎は、家の百姓仕事も手伝わず、酒に溺れ、博打で身を持ち崩し、挙句の果てに人を殺してしまうような男であるが、果たして我々とは全くその性質を異にする人間かという…

フラガール

有楽町シネカノンでは今日で上映終了ということで、慌ててフラガールを見に行く。劇場で映画を見るのはハウル以来。どうもここ数年、ちょっと見たいなという映画があっても、ヒット中ってことはこりゃ混んでるわけだからもうちょっと経って空いた頃にでも見…

その街の今は

勤めていた会社が倒産し、喫茶店でアルバイトをしながら暮らしている女性の話。彼女には、昔の写真、特に自分の住む昔の大阪の写真を見るという趣味がある。だけど、なぜそれが好きなのか自分でもよく分からない。そんな彼女に「嫌いじゃない」男性が現れて…

漱石先生の手紙

例えば首都高を走っていて3号線でも4号線でもどっちでも帰れるのだけど、どっちかに決めなければならないので、車線を変えなくていいから4号線で帰ろうかしら、などと我々は思ったりする。だけど、今の車線にいる理由を考えてみると、前に遅い車がいた、合流…

絵馬

絵馬に願い事を書いたのは、中学受験が最初で最後。願いは叶わず。ご想像通り、それ以来絵馬に願い事を書かなくなったと、そういうわけであります。願いの叶う人が一定数しかいない受験競争ではよくあることです。 おおきくなれますように、げんきにそだつよ…

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。 皆様いかがお過ごしですか。私は、正月は本を読んで過ごすと心に決めまして、買ってから全然読んでなかった本を机に積み上げて、酒を片手に1冊ずつ読破してるところです。いやー、地味地味。くはは。友人はキャバ嬢と初詣…